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2022年2月9日 大瀬 奈未

コンサルタントコラム [#コロナ対策]

スタッフがコロナに感染した時のサロンの対応

皆様、こんにちは。
船井総合研究所の大瀬奈未です。

いつも本メルマガをご愛読頂き、ありがとうございます。
最近、コロナウイルスのオミクロン株の感染急拡大により
郊外エリアでも、まん延防止等重点措置が適用され始めました。
弊社のクライアント様の中でも
「スタッフがコロナに感染し、どのように対応すれば良いのか分からない」
といったご相談が増えてまいりましたので、
本メルマガでは「スタッフがコロナに感染した場合のサロン対応」
というテーマでお伝え致します。

①コロナ対策について

コロナに感染したスタッフが数日前から体調が悪かったが、
申告せずそのまま勤務を続けていたというケースがよくあります。
そのようなサロンではサロン内のコロナ対策が緩まっている傾向が高いため、
再度コロナ対策がサロン内で徹底されているのかを見直しましょう。
ⅰ サロン内でのスタッフの検温を徹底する。
ⅱ スタッフ同士は同じ場所で食事をしない。同じ場所で食事をする際は黙食を徹底する。
ⅲ 施術部屋、水回り、ドアノブなど頻回清掃を実施する。
ⅲ 体調不良者が出た時の為に抗原キットをスタッフ人数分購入しておく。

②スタッフにコロナ感染者が出た時の対応

ⅰ サロン内で濃厚接触者の有無を確認し、濃厚接触者となればPCR検査を実施する。
  →サロン営業を止めてスタッフ全員のPCR検査をして頂いた方が安心です。
最近では感染者急増の為、コロナの症状が出ても発熱外来で受診できず
PCR検査を受けられない方も増えてきております。
事前に発熱時の行動フローや自粛期間を確認しておきましょう。
※近くのエリアで発熱等を呈する患者の検査や相談を受けることができる
医療期間や受診方法は下記をご確認下さい。
(引用 厚生労働省「新型コロナウイルスに関する相談・医療の情報や受診・相談センターの連絡先」)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19-kikokusyasessyokusya.html

ⅱ 感染者が発症の2日以内に担当したお客様には電話連絡をして体調確認を実施する。
濃厚接触者の定義は各都道府県で異なることがありますが、エステでの施術サービスは
濃厚接触の扱いにはならないことを伝えた上でお客様に体調確認頂くと良いかと思います。

ⅲ コロナ感染したスタッフが指名予約が入っていた場合は、お客様には担当スタッフがコロナに感染したことを伝えた上で、施術スタッフの交代か予約日の延期を提案する。

③スタッフの給与関連について

ⅰ スタッフがコロナ陽性になった場合の給与について
  →健康保険に加入していれば傷病手当が出ます。従って雇用主の負担ではありません。
   但し、傷病手当は給与の2/3で全額出るわけではありません。

ⅱ スタッフが体調が悪いので休む場合の給与について
  →通常の病欠として取り扱うのが法的には正しいようです。

このあたりは労働基準法の範囲に入ってきますので、
詳細については社労士さんに確認いただけますと幸いです。


オミクロン株が収束しても、今後もまたコロナウイルスの変異株が出てくる可能性が十分にあります。
今後もコロナウイルスに翻弄される日々が続くかと思いますが、
ワクチンの定期接種により人々が免疫を付けインフルエンザや風邪のような存在となり、
ニューノーマルが定着する日が来ると予測しております。
不安な日々が続くかと思いますが、このような大転換期を乗り越えられるよう
今後もエステサロン経営に関する有益な情報発信をしていきますので、
引き続きよろしくお願い致します。


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著者情報

  • 大瀬 奈未

    美容・医療グループ

    自身が多くの有名エステサロンに行ってサービスを受け、その知見を活かしたコンサルティングをしております。過去にはサロンでの現場研修経験もあり、スタッフ様を巻き込んだ支援ができます。コロナを経てデジタルニーズも増えてきたことから、最近ではLINEや食事指導アプリなどの最先端ITツールを活用したコンサルティングでエステサロンのご支援もしております。   もっと見る