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2020年10月16日

コンサルタントコラム [#コロナ対策]

使えるお金はあと、どれくらい?~withコロナで再考する財務戦略~

皆様、メルマガをお読みいただきありがとうございます。
今年を振り返った時に必ず話題の中心となるのは、言うまでもなく「新型コロナウイルス」ではないでしょうか?

これまでにリーマンショックや、東日本大震災など大きな出来事はありましたが、新型コロナウイルスは同じくらいかそれ以上に大きな出来事となりました。

このような危機の際に企業が方針転換や新たな施策を取るにしても「お金の問題(=財務)」が決定に際して重要な要素になります。
また、打ち手を実践する際に制約となるのは「時間軸」もあわせて考えなければいけません。

日銭商売であり、日々の資金繰りに困りにくい業界では今回の「コロナウイルス」の影響は多くの経営者にとって、計り知れないものになったのではないのでしょうか。

では、
今後の事業展開を考えた時に借りたお金をどれくらい活用可能なのか
縮小した店舗を再度、広げていくためにどのような視点が必要なのか
企業の屋台骨として財務戦略をどのようにいかしていくのか

そのヒントを財務的な視点から少しお伝えしたいと思います。

 

 

①投資回収の期間


店舗出店や業態転換をする上で重要な考えとして「投資回収」が上げられます。

例えば、2,000万円の投資(店舗出店など)をした場合、5年で投資した金額を回収するためには毎年、400万円の利益を上げていく必要があります。

同じ2,000万円の投資であれば、5年よりも4年、4年よりも3年
という具合に回収期間が短ければ短いほど、リスクは低く、効率が良い投資と言えます。

もちろん、回収期間が短ければ良いという単純な判断軸が必ずしも正しいとは言えず、回収に10年かかる投資も中には出てくる可能性もあります。

ただ、この期間が長くなればなるほど「不確実性が高まる」ため、不測の事態が発生した際には影響を受ける可能性も高くなります。

また、投資回収とあわせて考えるべきポイントはどのような点でしょうか?

 

 

②会社の体力


投資回収が長くなるケースはもちろんありますし、それ自体は悪いことではありません。

ただ、投資期間が長い案件を決断する場合、
不測の事態が起きた時に企業の体力でカバー可能かどうか
という視点が重要になります。

例えば、投資金額1億円で回収期間が10年の案件があった場合でも、会社の現預金が10億ある会社と1億円しかない会社ではリスク度合いは異なります。
前者ではリスクを許容できたとしても、後者の場合、万が一1億円の投資が失敗した時には会社へのダメージが大きいと言えます。

このように、投資金額に関しては回収期間もそうですが、
自社の体力を把握した上で、どの程度のリスクなら許容可能か
という視点で判断いただくことも重要になります。

 

ここまで、業態転換や店舗出店に際しての重要な考えをお伝えしてきました。
個別の事業投資+自社全体の財務状況の把握が今後はより重要になります。

今回11月に開催する船井総研の戦略財務経営フォーラムでは
皆様もご存じの「串カツ田中」貫(ぬき)社長にご登壇いただきます。

同社の転換点はリーマンショックでした。
当時、経営していた京懐石のお店がリーマンショックの影響により大打撃を受け、ダメもとでスタートしたのが串カツ店です。

共同経営者の田中氏の実家が串カツ店を営んでいたこともあり、実家の「レシピ」があったのですが、それが長らく見つからず、会社が傾いた時に偶然に見つかったことから串カツ店をスタートさせたという経緯があります。

そして、1号店の世田谷店は店舗の内装や厨房機器もお金を掛けずにスタートさせました。

これは先ほどお伝えした、投資回収と会社の体力が制約があるなかでの判断です。
お金や時間の制約がある中で、どのような手段が取れるのか、ということを考えた中での決断です。

今回、コロナウイルスの影響を受けた「串カツ田中」では、どのような対策や事業展開を再考されたのか。
もちろん、貫社長だけではなく、弊社財務コンサルタントから成長戦略を再考する上で重要な財務戦略のヒントなどもお伝えいたします。

是非、ご参加いただき経営のヒントにしていただければと思います。

 

 

戦略財務経営フォーラム11月例会ゲストは「串カツ田中」の貫社長!

概要

【無料お試し参加】
お申し込みは コチラから


プロフィール
【無料お試し参加】
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■開催概要
【日程】11月18日(水)13:00~16:30
【場所】WEB開催(zoom使用)
【料金】初回「お試し参加」無料
【講座テーマ】コロナ禍における戦略大転換事例~串カツ田中が採用した事業×財務戦略とは~


【新型コロナウイルス感染症対策に伴うセミナーのWeb開催について】
当社のセミナー・研究会について、録画等によるウェブ開催へ移行させていただいております。
また今後は、時期は未定ですが、ご来場による開催とWebによる開催の併用も予定しております。
対象のセミナーにお申し込みをいただいたお客様に対しては、メール・電話等により、参加方法等につきご案内をさせていただきます。
上記をご了承のうえ、お申し込みください。