コンサルタントコラム [#美容室経営]
読者の皆様
いつもご愛読いただきありがとうございます。
船井総合研究所の田﨑です。
今回は、郊外サロンが実践するべき「3Lサロン経営」についてご紹介致します。
今回は愛知県の三河地区を拠点に地域密着でサロンを展開され
10億円を突破されている株式会社ルプラボウ様に
企業成長とヘアサロン業態の変遷について取材をいたしました。
ルプラボウ様は船井総研が提唱させていただいている
「3Lサロン経営」を実践されている企業様でした。
3Lサロン経営について簡単にご説明すると、
3Lとはサロン経営で時流に適応するために必要な以下の要素の3つのLです。
1.Localize(ローカライズ)
地域に特化して出店を行う施策
2.LTV(ライフタイムバリュー)
顧客と従業員が長く居続けられる施策
3.Low Cost(ローコスト)
コストダウンを図り、人にこそお金をかける施策
この3つのLが郊外サロンにおいて業績を伸ばすためのキーワードです。
その中でも、ルプラボウ様のサロン経営で特徴的な点は
従業員の「LTV(ライフタイムバリュー)」(キャリア)を伸ばすために
以下の4つの業態(ブランド)を展開されていることです。
本日は4業態(ブランド)の特徴をお伝えいたします。
Table of Contents
ヘアサロン業態のもっともベーシックなスタイルのヘアサロンがこの教育型サロンと呼ばれるものです。
スタイリストとアシスタントがサロンにいて、アシスタントがデビューして1人前のスタイリストになるための教育機能があるサロンです。
この業態で多く見られるのはセット面が10席以上ある大箱で、
現在でも年間の売上高として占める割合が大きい特徴があります。
一方で、この20年間で人材が育ち、結婚や出産の理由で退職される方も多く、
働き方の多様性が求められる時代に少し合わなくなってきているのが課題となるサロンです。
教育型サロンの結婚出産後の離職を含む休眠美容師への課題を解決しているのがファミリーサロンです。
30代以降のママさんでも自由な時間で働いてもらう事が出来ることが特徴的です。
さらに、短時間パートが交代で出勤して営業時間を埋めるシフトを作ることもポイントの1つでしょう。
店舗としてユニークな点は、このお店の2階には託児所が設けられていることです。
価格設定もファミリー層がターゲットのためにリーズナブルな価格設定になっています。
結婚された顧客にとっても行きつけのサロンのグループ内に財布にやさしいファミリーサロンがある事はメリットです。
しかしこの業態は自由な働き方をしたいと言うスタイリストには喜ばしいものでしたが、
逆にプロ意識を持ったベテランスタイリストが働きたいサロンかという点では少し物足りないサロンでもありました。
プロとしてそしてアーティストとして意識高く働きたい方が働きやすいように設計されたのが「ハイキャリアサロン」という業態です。
店舗はセット面は5席、シャンプー台はセット面と同じ5台であり、30坪程度のコンパクトなサロンです。
アシスタントが不在のワンオペで施術を行うところが特徴的です。
スタイリスト自身が自分の予約管理を行いますので店長はいません。
また、出勤も自分のお客様の来店に合わせて出勤します。
給与は正社員として保証されていてインセンティブも手厚いです。
お客様にとっては90分完全個別対応してくれますので満足度の高いサロンです。
教育型サロンでは年齢を重ねるたびに役職がつき、マネジメント業務がついて来ますが、
職人気質でマネジメント業務が負担となっているスタイリストのための業態であるともいえます。
次の時代に向けてルプラボウ様が開発を進めているのが「自立型フリーサロン」です。
市場では独立するスタイリストの働く場所としてシェアサロンが増加しています。
「自立型フリーサロン」の店舗は一般的なシェアサロンのつくりと同様です。
一番違う点は、他サロンの独立スタイリストが利用するのではなく、
自社で独立したいと考えている従業員だけが自由に利用できるサロンだと言う事です。
ルプラボウ様は従業員の定着率が比較的高い企業ですが、
独立したいと考える従業員がいないわけではありません。
独立希望のスタイリストが他のシェアサロンで働くのではなく、自社で独立を支援することができる業態です。
https://beauty.funaisoken.co.jp/salon/study/lp01/
いかがでしょうか。
本日は、各スタイリストのキャリアに沿った業態展開をすることで、
能力のある美容師さんに長く働いてもらうことができ、
10億円突破をされたルプラボウ様のご紹介をさせていただきました。
メルマガを通して取り組み内容やルプラボウ様のお話を聞きたいと
思われた方は、是非美容室経営研究会にご参加ください!
<ご参加条件>
・美容室経営者様、経営幹部の皆様
・美容室経営研究会に過去ご参加されたご経験のない企業様
※ご参加は1回限りです。経営判断ができる方が必ずご参加ください。
ご参加をご検討されている方は、この機会にお申込みいただけますと幸いです。
田﨑 昌美
ライフイベント支援部ライフイベントグループ
イベント特化型のきもの専門店を多数手がけ、地域一番店を次々と排出する。業界で良く知られている集客手法の多くは田崎が生み出したもの。
また子供写真ブームの創成期に、呉服店に「和装特化型子供写真館」を仕掛ける。大手も真似をした和装特化型の子供写真館の一大ブームの火付け役となる。
振袖においては「ママ振り」と言う流行語を生み出す。 現在はインターネットを使ったDMに頼らない集客法を開発している。 現在、多くの美容室が振袖レンタルを始めているがこれの仕掛け人もこの人である。
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