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2023年7月6日 田﨑 昌美

コンサルタントコラム [#美容室経営]

◤美容室向け無料コラム◢ 消費ムードは良いのに波に乗れない理由とは

いつもお読みいただきありがとうございます。
船井総合研究所田崎でございます。

今年に入ってから、業績が良い企業とそうではない企業で二極化しています。

美容室業界を含むサービス業界はコロナの影響が大きかったと言えるでしょう。

良い企業は、コロナ明けの消費ムードの良さに乗って単価が良いことが、
反対に悪い企業は、この消費ムードに乗り切れていないことが数字から見えてきます。
その明暗を分けている要因を、整理しました。

 

 

コロナ明けの業績の明暗を分ける要因

 

1.自粛シンドローム
美容室業界の中には、コロナ禍により営業の全てを自粛せざるを得なかったサロンも多いでしょう。多くの企業は補助金や協力金をもらいながらこのコロナが過ぎるのをじっと待っていたようです。

しかし、「じっとしていよう」と判断をされた企業の業績が悪い傾向が数字に出ています。
それに対して業績の良い企業は、コロナ禍の環境に適合させた営業方法に切り替えて出来る限りの自力の営業を続けていました。
会社のエンジンは一度切ってしまうとなかなかかからないようです。

それは「自粛シンドローム」として今もなお企業の業績の明暗を分ける要因になっているように見えます。


2.コロナ退職
企業の自粛シンドロームの症状で表面化するのが従業員の退職です。
特にコロナ禍により業務の停止状態が長く続いた企業の従業員は大きくモチベーションが下がったことによる退職者が多いように見られます。
それはもちろん業績ダウンに直結します。

それに対して、何とか工夫しながらでもいつものように出勤できる営業方法を維持した企業の方が退職者が少ない傾向があります。
気を取り直して前向きに人材の採用と育成への投資を加速させましょう。


3.従業員の抵抗感
せっかくの良い消費ムードも、自粛シンドロームにかかっている従業員との関係は薄いでしょう。
従業員はとにかく平常に戻すことに強い抵抗感を感じます。
従業員の抵抗感を無視してしまうと、業績は落ちる一方です。
業績の良い企業は積極的に外出したり楽しんだりすることをお客様に発信を始めています。
お客様が外出したり楽しんだりすることを求めていると分かると、従業員も次第に抵抗感が薄れていきます。
まずは出かけるという行動を起こすことから始めましょう。


4.経営者のモチベーションダウン
この3年間、コロナ禍の会社経営は異常でした。
心が折れてしまった多くの経営者に会いました。
例えるなら今は終戦の焼け野原の状況なのでしょう。
しかし今こそ、「ピンチをチャンスと考える」ことが経営者にとって今一番大切なことでしょう。
大切にしたいことは、
①残ってくれた従業員(そして家族)
②長年利用してくれているお得意様
この二つがあれば当面復興は可能です。

そして企業成長のために経営者が目を向けるべきものは
①新しいお客様
②新しい商品やサービス
この2つを見つけることが経営者のモチベーションを高めます。
ぜひそこは船井総研が研究会や支援でお手伝いしたいことです。

著者情報

  • 田﨑 昌美

    ライフイベント支援部ライフイベントグループ

    イベント特化型のきもの専門店を多数手がけ、地域一番店を次々と排出する。業界で良く知られている集客手法の多くは田崎が生み出したもの。
    また子供写真ブームの創成期に、呉服店に「和装特化型子供写真館」を仕掛ける。大手も真似をした和装特化型の子供写真館の一大ブームの火付け役となる。
    振袖においては「ママ振り」と言う流行語を生み出す。 現在はインターネットを使ったDMに頼らない集客法を開発している。 現在、多くの美容室が振袖レンタルを始めているがこれの仕掛け人もこの人である。   もっと見る