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2024年7月22日 田﨑 昌美

コンサルタントコラム [#美容室経営]

従業員が辞めない美容室づくりに必要な「人的資本経営」とは!?

いつもお読みいただきありがとうございます。
船井総合研究所 ライフイベント支援部の田崎です。

最近「人的資本経営」と言う言葉をよく耳にするかと思います。

以前の経営の考え方は「人」=「経費(コスト)」といった考え方でした。
しかし、これからの時代の経営は「人」=「資本(資産)」という考え方が重要になってきています。

「人」=「資本(資産)」という事は、会社にとって従業員は投資した資本(資産)であるため、最大の利益を生み出すことを目指さないといけないわけです。
これからの企業は従業員の短期育成や生産性向上やスキル開発などを通して「人的資産資本(資産)価値」を上げて行く取り組みや、人的資本(資産)の数字による見える化の取り組みが進んでいくのでしょう。 

 

 

美容室業界における「人的資本経営」とは

 

私が関わっている美容室業界の「人的資本経営」の取り組みを見てみましょう。
美容室での業務は、従業員の仕事が売上や利益に直結する仕事であるため、その点「人」は「資本(資産)」といった考え方が昔から根底にあります。
そのため、従業員を「人材」とは呼ばずに「人財」と呼んで、「財」=「資本」と言う考え方を理念に持っています。
従業員のスキルが上がれば売り上げも利益も上がるという、「人的資本経営」の考え方に近い業種なのです。

美容室業界の経営者にとっては、「人的資本経営?いまさら何言ってるの?」「うちはとっくに人は宝(資本)だと思っているよ」と言う方も多いのではないでしょうか。

しかしながら、「そんなことは分かっているよ」とおっしゃる経営者でも、今その企業で起きている経営課題はコストをかけて採用して育成してもすぐに辞めてしまうといった定着率や人手不足です。

決算書的に考えると、人的に資本を投下しても、その投下した資本(お金)を溶かして無くしてしまっている企業が多いということです。

 

 

「ELTV経営」とは

 

私は10年前から「ELTV経営」を提唱しています。
これは「Employee Life Time Value」の略で、日本語では「生涯従業員価値」の事です。
従業員にどれくらい投資をして、その投資が生涯どれくらいの利益(リターン)になるかにフォーカスする経営の仕方のことです。

そのための施策としては
①従業員が早く戦力になること
②従業員のスキルアップが見えること
③従業員が長く働き続けてくれること
④そして近年ではデジタル化による従業員の生産性倍増
これらを行います。

今までの経営は「お客様がど真ん中」でした。
しかしこれからは「従業員がど真ん中」の経営を考えるのがELTV経営の大切な考え方とも言えます。

 

 

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著者情報

  • 田﨑 昌美

    ライフイベント支援部ライフイベントグループ

    イベント特化型のきもの専門店を多数手がけ、地域一番店を次々と排出する。業界で良く知られている集客手法の多くは田崎が生み出したもの。
    また子供写真ブームの創成期に、呉服店に「和装特化型子供写真館」を仕掛ける。大手も真似をした和装特化型の子供写真館の一大ブームの火付け役となる。
    振袖においては「ママ振り」と言う流行語を生み出す。 現在はインターネットを使ったDMに頼らない集客法を開発している。 現在、多くの美容室が振袖レンタルを始めているがこれの仕掛け人もこの人である。   もっと見る