コンサルタントコラム [#美容室経営]
皆さまいつもありがとうございます。船井総合研究所 美容室コンサルタントの有馬です。
若手スタッフや、ブランク明けのパートスタイリストの「新規客のリピート率がなかなか上がらない…」
多くの美容室経営者様が抱える悩みではないでしょうか?
新規顧客の再来率は平均で10%台といられているなか、サロンの収益構造では非常に重要な指標です。
今回は、わずか半年で新規再来率5%から40%を達成しているスタッフが実践している、カウンセリングとオペレーションをご紹介します
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新規顧客のリピート率が低いと、当然集客コストの回収が悪くなります。
特にポータルサイトでの集客に依存している場合、新規顧客獲得に費用が発生し利益を圧迫します。
さらに、売上以上に痛手に繋がるのは、スタッフのモチベーション低下による「早期離職」の可能性に繋がることがあげられます。
新規顧客を獲得しても、リピートに繋がらないことが続くと、スタッフは「どうせまた来ないだろう」という気持ちになり、接客や施術に対する意欲が低下する恐れがあります。
また、スタイリストデビューを早める風潮が強まる中、早期デビューまではカリキュラムで対応できても、
その後の集客やリピート率向上に関する教育が不足していると、若手スタッフは不安を感じ、離職してしまうケースが増えています。
仕組みが整っている他のサロンへ魅力を感じるようになります。
近年、美容室業界では「髪質改善」というキーワードが中心となり、大手ポータルサイトでも上位にあがります。
しかし、その定義は曖昧で各店舗で内容や結果が異なります。そのため、「髪質改善」という言葉だけでは、顧客に具体的なイメージを伝えにくく、来店動機に繋がりにくいという課題があります。
そこで、大阪市内のある美容室では「髪質改善カラー」を入口商品にし、顧客ニーズと施術内容をマッチングさせることで、新規再来率を確実に上げてきました。
「髪質改善カラー」は、顧客の髪の悩みに特化したカラーメニューであり、通常のカラーメニューよりも高い付加価値を提供します。
顧客は、自分の髪質に合った施術を受けることで、満足度が高まり、リピートに繋がりやすくなります。
具体的な取り組み事例は以下でご紹介しします。
たった半年間で新規再来率5%から40%超えを達成したスタッフAさんは、「カウンセリング」と「朝の10分トーク確認」を徹底しました。
カウンセリングでは、専用のカウンセリングシートを活用し、顧客の悩みや要望を聞き出します。
カウンセリングシートには、顧客の髪質や過去の施術履歴、ライフスタイルに関する項目を設け、約10個の質問で顧客情報を細かく把握できるようにします。
その後、カウンセリングシートの内容に基づいて、髪質改善カラーと今後の対策を4つのタイプに分けて説明を行います。
「髪質改善カラー」によってどのような効果が得られるのかを伝え、施術結果と共に今後のメニューを伝えます。
この説明がスムーズにできるよう、朝の10分間、スタッフ間でトーク確認を行いました。
ロールプレイング形式で、顧客からの質問や疑問に対する回答を練習し、自信を持ってカウンセリングに臨めるようになり、1か月目から目に見えた結果が出すようになりました。
使用したのは1枚のカウンセリングシートと、簡単な説明資料1枚だけです!
オペレーションとトークスクリプトだけで驚くような成果が続々と届いています。
今回は、新規再来率を上げるための具体的な方法をご紹介しました。
これらの方法を実践することで、サロンの収益安定化に繋がるだけでなく、若手スタッフの定着率向上にも貢献できます。
ぜひ、今回の内容を参考に、サロンの新規再来率アップを目指してください。
貴社のサロンの更なる発展を心より応援しております。
具体的なカウンセリング方法や、実践方法については弊社経営相談窓口からお問い合わせいただきましたら、コンサルタントよりご対応いたします。