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2022年8月23日 植山 望月

コンサルタントコラム [#エステ経営]

エステサロンの多店舗展開で失敗しないためのポイント

いつもご愛読いただきましてありがとうございます。
本日のテーマは「エステサロンの多店舗展開で失敗しないためのポイント」です。

 

・店舗展開を進めているが、1店舗目のように上手くいくか不安…
・助成金などを活用し、今後上手く店舗展開を進めるためのポイントを知りたい
・店舗数毎に行うべき戦略を知りたい
・今後地域一番店となれるように店舗展開を進めていきたい
などなどこれから店舗展開を積極的に考えている経営者の皆様は
是非ご一読頂きたい内容となっております。

 

1.店舗展開で失敗しないために抑えるべき「3つの壁」

多店舗展開で失敗しないためにはまず、エステ経営において直面する経営課題を抑えておく必要があります。多店舗展開をしていく中での壁は大きく3つあります。
Phase1(1~2店舗):集客の壁
Phase2(2~5店舗):店長育成の壁
Phase3(5店舗~):幹部・本部育成の壁



各フェース毎の壁と乗り越え方について詳しく解説させて頂きます。

 

2.エステ経営で直面する3つの壁Phase1「集客の壁」

まず1~2店舗(年商~5000万円)のサロンがぶつかりやすいのが「集客の壁」です。つまり、集客が思うようにできず売上が伸び悩むというケースが多くございます。

 

このフェーズの対策はいたってシンプルです。
①自社の強みに合わせて専門店化し、集客の軸を作ること
②集客のための費用(販促費用)を目標売上の10%を目安にしっかりとかけること
③集客経路はひとつに絞らず、様々なチャネルを確保し、お客様への接点を増やすこと

 

売上規模が小さいとどうしても販促費用を捻出しづらく、
集客のための投資を惜しんだ結果、売上が伸び悩む…というケースも多くみられます。
時間はかかりやすくなりますが、投資はお金だけでなく、「人・時間」で補える部分もあります。自社が目指す売上と目標期間から必要な集客数を逆算し、集客に対して企業としてしっかりと投資をしていきましょう。

 

3.エステ経営で直面する3つの壁Phase2「店長育成の壁」

2~5店舗(年商5000万円~2億円)のサロン様が多店舗展開をしてぶつかる壁としてよくご相談頂くのが、「店長が育たない」問題です。そして、同時によく言われるのが「良い人がいない」「良い人が来ない」ということ。確かに実力もあって、人柄もあって、みんなをどんどん引っ張っていってくれる方が採用できれば理想です。但し、良い人を待っているだけでは計画的な店舗展開は難しくなります。
だからこそ、多店舗展開での成功を目指す経営者の皆様には店長は「勝手に育つもの」ではなく「会社が育てるもの」だという意識を持ち、会社としてどのように育てる仕組み作りをするかに注力して頂ければと思います。

 

店長を育てるためのステップは下記3つです。
① 店長の自覚・気持ちを育てる
まずは店長としての自覚を持ってもらうために、役職をつけ、
「理想の店長とはどういうものなのか」「店長として自身がどうなりたいのか」
明確な目標設定をしてもらうことが重要です。
② 店長への権限移譲
名ばかりの店長では店長は育ちません。店長として権限(店内ポップの内容・店内キャンペーンの決定権・店舗レイアウトなど)を少しずつ渡していくことで店長としての責任感とやる気を伸ばしていきましょう。
③ 伸びない店長は皆で育てる
前述の通りですが、店長の中には最初からできる方もいれば、最初は上手くいかない方もいます。伸びない店長のパターンとして
・やる気はあるが、何が分からないのか(課題が)分からない
・やる気はあり、課題は分かっているが、やり方が分からない
・課題もやり方も分かるが、やる気がない
の3パターンがあげられます。上手くいかない店長はどこで詰まっているのか、明確にした上で必要な対策を進めて頂ければと思います。

 

4.エステ経営で直面する3つの壁Phase3「本部育成の壁」

5~10店舗(年商2~5億円)のサロン様が次に乗り越えなければいけないのは、「本部機能の強化」です。店舗数が増えれば増えるほど、集客などのマーケティング面や採用を店舗ごとに任せていくのは難しくなっていきます。
再現性を高めていき、店舗展開のスピードを高めるためにもマーケティング部門・採用部門(チーム)など本部機能の構築に力をいれていくことが必要となってきます。

 

5.多店舗展開で失敗しないために ~まとめ~

エステサロン経営において目指すゴールはもちろん多店舗展開だけではありません。
「こだわりのサロンを見れる範囲で広げていきたい」
「出来るだけ仕組み化をして、属人性の少ない店舗展開をしていきたい」などなど
経営には様々なゴールがあります。もちろんどれが正解などはありません。
だからこそ、経営者の皆様が企業としてどのような店舗を目指していきたいのか、
働くスタッフに、ご来店頂くお客様にどのようなサービスを届けたいのか、
まずは今一度明確なビジョンを掲げ、必要な経営戦略を見極めて頂ければと思います。

 

弊社では定期的なセミナー開催、無料個別相談会なども実施させて頂いておりますので、是非ご活用頂けますと幸いです。
ここまでお読みいただきまして誠にありがとうございます。

 

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著者情報

  • 植山 望月

    美容・医療グループ

    船井総合研究所の中で元もエステ業界に精通し、エステ業界のクライアントを最も多くもつエステ専門のコンサルタント。
    数々の調査を元に培ってきた現場知識を活かし、年商1600万円から年商2.5億円の企業まで、個別コンサルティングを全国で行っている。業績向上だけでなく、経営者やオーナーの夢を実現するためのご支援は顧問先様から好評を得ている。   もっと見る